次郎長の生家 耐震工事開始

静岡、市民からの寄付で

 江戸幕末から明治に「海道一の親分」と呼ばれた任侠、清水次郎長(1820~93)の静岡市清水区の生家で10日、耐震補強のための修復工事の起工式が行われた。

 木造2階建ての町屋造りで築年数は約200年。次郎長が生まれた際、産湯に使ったとされる井戸が残る。次郎長の資料館として年間1万人以上の観光客が訪ねる人気スポットだが、雨漏りがするなど老巧化が進んでいた。

 民間団体が2014年に実施した「あなたの残したい建物コンテスト」で大賞を受賞。企業の支援や市民からの寄与を受け、修復工事に着手するめどがついたという。

2017年(平成29年)1月10(火)

日本経済新聞夕刊 【社会】